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動画はシリーズ化の時代?三太郎に負けるな2016.11.2コラム

「人気のCM」といえば、auの三太郎シリーズが頭に浮かぶ人も多いだろう。三太郎シリーズは、2016年9月に22ヶ月連続でCM好感度1位(CM総合研究所調査)という新記録を打ち出したことからも、多くの人々から支持されていることがわかる。なおソフトバンクの「お父さん犬シリーズ」は、以前21ヶ月連続1位を記録。これは紛れもなく大成功例だが、「シリーズ化」は固定のファンを掴む王道なのかもしれない。
シリーズ化するにあたってのポイントは何なのか。実際にシリーズ化されている動画を紹介しつつ考えてみたい。

「はいはい、イケメンインストラクターもいます」


1つ目は宮崎県の五ヶ瀬ハイランドスキー場のCM(3シリーズ)。主人公とヒロインの恋模様をテーマにしたこのシリーズは、YouTubeでの再生回数も76万回(2014年シリーズ)、55万回(2015年シリーズ)、37万回(2016年シリーズ)と好調だ。二股や別れを経て毎年少しずつ進展していく2人の恋愛ストーリーは必見である。
演出を手掛けた電通九州の左俊幸氏曰く、「五ヶ瀬ハイランドスキー場に行きたくなるCM」を強く意識したそう。「爆発的な話題化を狙うよりも、風景の美しさや地元の人たちの人の良さ、ワインや温泉の魅力を感じてもらうことで集客に繋がるCMをつくることを目標にした」とのこと(※1)。
CMの方向性はあまり変えずに、時間をかけて着実に「五ヶ瀬ハイランドスキー場CM」というブランドを構築したうえで、飽きさせない変化を少しずつ組み込んでいった、シリーズ化の成功例と言える。

あのシンフロが部活に!?


2つ目は大分県のUターン促進ムービー「シンフロ」(前コラムにて掲載)の続編、「シンフロ部」。1作目は、大分県内の様々な温泉で華麗なシンクロナイズドスイミングを魅せて話題になり、YouTubeの再生回数は140万回にものぼっている。また海外のニュースでも取り上げられ、広告換算では35億円超の効果を生み出した(※2)。
その一方で、2016年10月に配信された2作目は、女子高生が仲間と共に部活に励む青春ドラマをテーマにしており、前作から大きく路線変更されている。
この路線変更は脱マンネリ化へのチャレンジだと言えるが、YouTubeの再生回数は1ヶ月で6万回とあまり振るわず、Twitterのコメントなどを見ても賛否両論見受けられる。

観ていて安心できるシリーズ動画にはファンが生まれやすい

三太郎CMやお父さん犬CMは、内容の方向性を保ちつつ定期的に続編を出すことで、「どの回も安定して楽しめる」という安心感を与えてファンを手放さず、層を広げていった。これは五ヶ瀬ハイランドスキー場CMにも当てはまる、「良い意味でのマンネリ化」である。長い間愛し続けられるシリーズ動画には、総じてその安心感があるようだ。
それに対して、大きく方向性を変えたシンフロ動画の再生回数が伸びないのは、シリーズ化の難しさを表しているとも言えそうだ。しかし2作目の配信からまだ間もないことを考えると、これからファンが増える可能性も十分にある。今後の動向に注目したい。

(出典)
※1 http://bylines.news.yahoo.co.jp/yanagiuchikeiji/20160120-00053485/
※2 http://giftstotheearth.com/?p=39114

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